アパートやマンションではタイルカーペットは床の傷つき防止や下の階への防音に役立ってくれます。
タイルカーペットは敷きたいけど、賃貸だと退去時に元通りに戻せるような貼り方をしなくてはなりませんね。
ボンドで貼ると後処理が大変だし、両面テープだってのり跡がつくと手間がかかります。
こちらではタイルカーペットを賃貸の部屋で貼るときに気を付けるべき貼り方と、
ボンドのテープも使わないタイルカーペットの紹介、
さらに退去時にのり跡がつかないようにする対策をご紹介します。
賃貸ならではタイルカーペットの扱い方についてお話していきます。
タイルカーペット賃貸部屋の貼り方
タイルカーペットを賃貸の部屋に貼る場合、退去するときには元通りに戻せるように貼らなくてはなりません。
家庭用のタイルカーペットはボンドも両面テープも使わずに置くだけ簡単にタイルカーペットを貼ることができます。
タイルカーペットの裏面が吸着加工されているタイプで、通常のタイルカーペット(業務用)はゴム加工されています。
家庭用として誰でも簡単に貼れるようにできていますので、施工時には置くだけ簡単、退去時にもはがすだけで便利です。
タイルカーペットを貼る方法としては部分貼りか全面貼りがあります。
部分貼り
部分貼りはリビングダイニングなどの動線、人が通る場所に貼るといいです。
リビングで言うならテレビの周辺はそんなに歩き回ったりしないですよね。
テーブルやソファー回りなどを必要な箇所に枚数を絞って貼るといいでしょう。
貼りたい範囲の中心に基準になる線を引きます。マスキングテープを貼っておくとわかりやすいです。
貼る順番は図のように中心を出して赤い数字の順番に貼っていくとずれずに貼りやすいです。
簡単に青字の順番に貼っていっても構いませんが、どちらも基準線からはみ出ないように貼っていくようにしましょう。
タイルカーペットの厚みを利用して一辺を突き合わせながら、かつ角がズレないように貼っていくときれいに貼れます。
全面貼り
全面貼りはその名の通り部屋の端まで全面を貼っていきます。仕上がりは全面貼りの方が見栄えはいいです。
全面貼りをすると枚数を多く要しますし、部屋の端のカットは現在の部屋専用のものとなりますので、退去後再使用するのであれば別にカットすることになります。
入居期間やこだわり、予算に応じてご自分の生活スタイルに合った貼り方を選ぶといいでしょう。
全面貼りの方法はこちらに詳しく記載しています。
タイルカーペットの貼り方 ボンドなしテープも使わない
先の項でさらっとボンドやテープを使わない家庭用のタイルカーペットを使うといいと言いましたが、こちらでは吸着タイルの説明をもう少し詳しくしていきます。
写真のように裏面にはゴムがついており、感触としてはトイレなどの滑り止めマットに使われるような素材のゴムが使われています。
せっかくタイルカーペットを貼るのに歩くたびにズレてきたら意味ないですよね。
以前は全面ゴム張りの業務用のタイルカーペットが主流で使われていました。
これだけだとずれてしまうので、ボンドか両面テープを使う必要があります。
家庭用のタイルカーペットなら床面に吸着し、ずれることもなく貼るのも簡単です。
ただ一つ注意しなければならないのが、粗悪品の吸着タイプのタイルカーペットを使うとはがす時に吸着ゴムがそのままはがれてしまうものがあります。
特に冷蔵庫やテレビ台など、重いものをずっと置いたままにしておくと吸着ゴムがそのまま固着してしまうことがるので注意しましょう。
「貼ってはがせるタイルカーペット」と銘打っていても安価な物には要注意です。
そして心配な場合は定期的に(間隔としては季節ごと)タイルカーペットをはがしてみて掃除もかねて貼りなおす、
または重いものが接地する場所に対策をする、といった方法がおすすめです。
次の項ではそののり跡が残らない方法をご紹介します。
タイルカーペットの貼り方のり跡が残らない方法
家庭用のタイルカーペットは吸着ゴムがついていて簡単にはがせる、といいところだらけです。
でも一部では安心しきっていて退去時や敷き替えの時に裏のゴムが床にくっついてしまっていたという話もあります。
先ほども申しましたとおり、全ての家庭用タイルカーペットがのり跡がついてしまうわけではなく、一部の安価品にそのような事例が見られます。
条件によって異なる場合もあります。
元の床がニスやワックスが効いているフローリングで長期間敷いているという場合や
重いものをずっと乗せているといった時にゴムが解けたようなこびりつきが見られることもあります。
上に挙げた東リ・サンゲツ・スミノエといった信頼のあるメーカーではこのような失敗事例の情報はないですし、公式に賃貸でもOKと言っています。
|
定期的にはがしてみたり、対策を講じることもできます。
テーブルの脚が接地するような場所には養生テープを裏面に貼ることで、荷重がかかる部分への対策を行えます。
マスキングテープを使えば一部のすべり止めだけ残して、他の部分は吸着ゴムに沿って隠すこともできます。
吸着ゴムは全面効いていなくても一部分だけでも充分効果は残ります。
周囲に吸着したタイルがあれば、その部分を踏んだからと言って全体が動いてズルっとずれてしまうことはないです。
このように気になるところには対策をしておくことで、のり跡が残らないよう対策することができます。
まとめ
タイルカーペットを賃貸の部屋で使う時の貼り方についてお話してきました。
賃貸の部屋だと退去時に部屋を元の状態に戻してからの退去となりますので、ボンドや両面テープを使わずに家庭用のタイルカーペットを使うことで解消できます。
貼り方はお好みによりますが、必要な部分だけといった部分貼りの方が簡単でコストも少なく抑えられます。
しかしタイルカーペットのモノによっては床にゴムの跡が付着することがあるので、定期的にはがすなど対策が必要な場合があることがあります。
これらのことからタイルカーペットを導入するには名のあるメーカー品のものを選んだ方が後々、後悔することなく過ごせるでしょう。
賃貸では足音のトラブルもあると聞きますし、できれば現状そのまま使って退去時の支払いは抑えたいものです。
いくつか我慢することはあるかもしれませんが、タイルカーペットは部屋のデザインや見た目を大きく変えられます。
快適な生活空間を作れるよう願っております。
コメント