フローリングにタイルカーペットを貼る時、どんな貼り方をすればうまく貼れるんでしょう。どうせならきれいに貼りたいですよね。
また、部屋の壁際の端っことか角は自分で切ることになりますが、どのように合わせたらいいのか。切るのって少し勇気がいります。
最近のタイルカーペットはデザインも機能も豊富で、家庭でもかんたんにDIY感覚で貼れるものもあります。
通販などで買ってきて、内装の業者さんに頼まなくても簡単お手軽にタイルカーペットを取り入れるようになりました。
こちらの記事ではリビングなどフローリングにタイルカーペットを敷く時の貼り方をご紹介します。
きれいに仕上げるためのポイントは壁際の端や角を部屋のサイズぴったりに貼ることです。
この記事でタイルカーペットの貼り方をすっきり解決し、きれいにタイルカーペットを敷けるようになりましょう。
フローリングのタイルカーペットの貼り方
タイルカーペットを貼る前の下準備として、貼りたいスペースにある家具などは移動しておき、掃除もしておきます。
フローリング表面のごみやほこりを取り除いておきましょう。
床の拭き掃除には「マイペット」があるときれいに拭きとれます。
以前何か別のものを貼っていた場合は隙間から入り込んでいることが多いです。
こびりつきの汚れにはスクレーパーがあると便利です。
また、タイルカーペットを貼る予定のスペースに開き戸がある場合、厚みで干渉しないかを確認しておきましょう。
部屋の中心を出す
まずは部屋の中心を出すことで、貼っていく基準となる線を作っていきます。
こうすることで部屋に対し、斜めに貼っていかないようにまっすぐ並べれます。
部屋の縦横の長さを測り、その中点を結んでいきます。これで部屋の中心が出せます。
チョークラインという工具があると便利なのですが、持っていないお家がほとんどだと思います。
マスキングテープで印をつけつつ、中心線を結んでいくといいでしょう。
フローリングの縦の板目に合わせていくとわかりやすいです。
タイルカーペットを仮置きします。
部屋の端のカットする部分が極端に短くならないようにバランスをとります。
「部屋の中心」と表現していますが、必ず部屋の中心点ということでなく、貼っていくための中心を調節する感じです。
部屋の中心を出したら部屋が4分割されることに気付きますね。
一度に貼っていくのではなく4分割されたゾーンを1区画ずつ埋めていくように貼っていきます。
ボンドを塗る
ボンドはいちどに全部塗ると逃げ場がなくなってしまうので、4分割の区画ごとに塗っていきます。
タイルカーペット用のボンドを薄く塗っていきます。
ローラーのほうがヘラを使うよりうまく薄く塗ることができます。
写真では私はヘラを使っていますが、ローラーの方が薄く塗れて、早く乾かすことができます。
上記写真、これは塗りすぎの失敗例です。乾くまで相当時間がかかりました(汗
壁際の端の部分まで塗らずに少し(2~3㎝)間を開けておきましょう。
ボンドを塗った直後はまだ吸着状態になく、少し時間をおいて(10分~30分)ボンドが半透明になったら貼り付け可能になります
ゴム状のすべり止めのような感じで、引っ張ると伸びる状態が貼れる目安です。
そのまま時間を置いておいても、乾いて使えないということにはならないので貼り付け作業は焦らずやっていくことができます。
タイルカーペットの貼り方
いよいよメインの作業です。
中心の一区画から基準線に沿って1枚目を貼っていきます。
縦・横の基準線からずれないよう慎重に貼っていきましょう。
ここから図のように中心から広がるカタチで順番に貼っていきます。
タイルカーペットを曲げながら1辺をぴったりと合わせて貼っていきます。
図の2を貼るときには、基準線からはみ出ないように、かつ1・2間の辺を合わせるように、基準線のところに定規などでガイド代わりに使って合わせていくとずれる心配がなくなります。
タイルカーペットは正確にカットされているので1辺を突き合わせて貼るぶんにはズレる心配がありません。基準線からもずれないように貼っていくことがポイントです。
市松貼りが最もポピュラーな方法です。
カーペットの目地が目立たなくなるので、仕上がりを深く考えることなく簡単に貼っていけます。
流し貼りは目地の切り替わりが目立つことがあります。デザインによって好みもあるでしょうから使い分けるといいでしょう。
※私は流し貼りをしましたのでこちらの記事での写真も流し貼りのものを使用しています。
タイルカーペットの裏に矢印が書かれています。矢印の向きを合わせていきます。
このように隙間ができないように貼っていき、壁際の部分を残して貼り進めていきます。
タイルカーペットの端の処理
端の切り方
端の部分を残して貼り終えたら、壁際の部分の処理に入ります。
既に貼ってあるタイルカーペットの右側の端を切り出す作業です。
タイルカーペットの上に1枚タイルカーペットを乗せます。
これが切るカーペットになります。
もともと敷いてあったタイルの上に縦横ズレなくちょうど真上に乗るように敷きます。
次にもう1枚、今度は壁の端にくっつけて乗せます。これがガイドになります。
1枚目と2枚目の間にできた図の黄色線をカットして端のパーツになります。
定規を当て、カッターで何度も同じところを通るようにして切ります。
一度に切ろうとすると力もいりますし、失敗することが多いです。
カッティングマットや重ねた新聞紙を敷いて床やカーペットを傷つけないようにしましょう。
端の貼り方
切ったパーツを端の部分に入れていきます。
ボンドの項目で「壁際の端の部分まで塗らずに少し(2~3㎝)間を開けておきましょう」と記載していますが、この際ボンドの追加は不要です。
ちょうどピッタリ収まった場合タイルカーペットの厚みでふたをする形となります。
タイルの両端がはみ出さないようにしながら、既に貼ってあるタイルに引っかけるように力を加えて、壁の方へはめ込むようにして入れていきます。
タイルが入ったら既に貼ってあるタイルから順に壁方向へグッ・グッ・グッと押さえこんでいきましょう。
これを繰り返して壁際の端を貼っていきます。
タイルカーペットの角の切り方
角の切り方
部屋の角の場合は端の処理と同じ作業を上下にも行うものと考えればいいでしょう。
切る回数が2回になるので難しく感じるかもしれませんが、やっていることは同じです。
端の時と同じように1枚目に切りたいタイルカーペットを既に敷いたタイルカーペットの上にズレがないように乗せます。
図で言うところの「上壁に当てる」ことを少し意識しておいてください。
端の時と同じようにガイドのタイルを置いて切っていきます。
端の時と同じように端パーツができました。
できたパーツを向きは変えずに今度は「右壁に当てる」ことを意識して上下のズレなく乗せます。
ガイドを当てて余分なぶんを切る。これで角のパーツが出来上がります。
角の貼り方
角のパーツの貼り方も端の時と同様です。
既に貼ってあるタイルに引っかけるように、角と一辺を突き合わせながらずれないように貼っていきます。
ぴったりうまくはまると、パズルの最後のピースがはまった時のようにとても気もちいいですよ。
パーツが大きすぎた時には少しずつ調整してきれいに収まるように切っていきます。
カッターでのミリ単位での調整は難しいので、ハサミを使って少しずつ切っていくといいでしょう。
このように行えば角の部分もきれいにカットでき、タイルカーペットを貼り終えることができます。
まとめ
フローリングへのタイルカーペットの貼り方についてお話してきました。
きれいに貼るためのポイントは、
基準線をつけて歪みのないようにまっすぐ貼っていくこと、
そして部屋の端や角が隙間なくサイズ通り収まっていることです。
丁寧に作業していけば、仕上がりはバッチリ決められることでしょう。
タイルカーペットは防音や防汚など機能的なこともさることながら、見た目でも部屋の印象をガラリと変えてくれます。
自分できれいに貼ったタイルカーペットで喜びもひとしお増すかと思います。
模様替えしたような新鮮な気持ちで過ごせるといいですね。
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