ディアウォールを使って柱を立てる時、2x4材をカットする長さを決めるために天井高を測ります。
メジャーを使って上下に測るのって、わりと難しくてちゃんとまっすぐに立てれているかどうか怪しいものです。
そしてディアウォールを使う際、5㎜の違いってけっこう重要な差になってきます。なんとなく測っていたんじゃ思いのほかズレてしまうんです。
こちらでは床から天井までの正確な高さの測り方について、私の経験も織り交ぜながらどうして正確に出さなければならないか、また、別のツールを使った測り方も紹介していきます。
ディアウォール設置時の天井高の測り方
説明に先立ちましてDIYの必須道具の一つ、「メジャー」は正しくは「コンベックス」と言います。メジャーは目盛りを振った帯状の測定器具の総称で、日本語だと巻き尺です。
メジャーは裁縫などで使う布製の巻き尺というイメージがあります。あと、校庭や走り幅跳びで使う50mとか測れる道具もメジャーです。
対してコンベックスは断面が湾曲した金属状の目盛りの測定器具でJIS規格もあります。
以上うんちくでした。
では、さっそく測り方です。
壁際で床にツメを当てて、幅木があるのなら幅木の下にツメを差し込んでしまうと固定できますし、保持力のあるコンベックスなら足で押さえていてもかまいません。
そのまま上に伸ばしてきて、3mあたりでテープをロックし(カチッと止めれる機能です)、写真のように天井部分のところで曲げて測ります。
何となくお分かりでしょうけどこれ、結構ざっくり測ってますよね。どこを読み取ればいいのかわかりません。調べてみても天井高の測り方はこの方法が載っているだけ。
カットするのは40㎜だの45㎜だの言ってるのに、この5㎜の差、天井高を測る時点で間違っていたら意味ないですよね。
ディアウォールを使う際、2×4で必要な長さは天井高-40㎜(or45㎜)。
こちらに詳しく書いています。
ディアウォールの使い方 耐荷重や天井の強度や取り付けの注意点は?
実際に私が作った時には普通にメジャーで測っただけ。曲がった部分がそのまま伸びていると想定すると…2,495㎜かなと判断しました。
つまり私の家の場合、2,495㎜-40㎜(or45mm)=2455㎜(or2450㎜)。
2×4材は8フィート(2,440㎜)で売られています。15㎜または10㎜足りないのです。
微妙。あまりにも微妙です。
ディアウォールを突っ張るために誤差5㎜の話をしてるうえに、木材の長さが10㎜足りないかどうか、そもそも天井高2,495㎜かどうかも確実ではない。
(ちなみに10フィート(3,050㎜)だとカットすれば充分ですが、長すぎて持ち帰りの問題もあり断念)
そこで床から天井までの高さを正確に測る必要があります。
ディアウォール設置時の天井高の測り方 曲げを正確に測るには?
上記のようにコンベックスのテープを曲げて測る方法ではイマイチ正確な値がわかりません。
そこで私は床かからドア上端までの高さと、天井からドア上端までの長さを分割して測ることにしました。これなら足せばいいわけですから簡単ですね。
床からドア上端まで2,043㎜
今度は天井から測ります
天井からドア上端まで452㎜
床からドア上端2,043㎜ + 天井からドア上端452㎜ = 2,495㎜ と正確に測れたわけです。最初にテープを曲げて読み取った数値は正解。
てぇことは、やっぱり2×4材が15mm足りない。
ディアウォールの木材が短い対処法は話がズレてしまうので、こちらに記載しています。
ディアウォールで使う2×4材を切りすぎた時の対応策「あ、やってもた」
ということで、分割して測れば正確に測れます。ドアがない場合はマスキングテープで分割して測りやすい場所に目印をして下から・上から測れば同じように測れます。
他の方法としては2×4でなくても持ちやすい木材や棒を重ねて上下にスライドさせて、上下の端を測れば壁際でなくても測れます。とはいえよほどのことがない限り天井の高さが測る場所によって違うということはないでしょう。
ところで私がテープを曲げた測った天井高の高さ、もしかしたら曲線の天井に接する目盛りを読めば2,500㎜になる気がしたので、こんな感じで計算してみました。
どうやらまっすぐ進む部分と曲がる部分には1.57倍の差があると出てきました。半径1㎝で曲げたら1.57倍の15.7mm、2㎝なら3.14倍の31.4㎜。やはり誤差が1.5倍変わってくるなら曲げの頂点が正確な数値とは言えないですね。
天井高の正確な測り方 レーザー距離計というものがある
ここからはあくまでも提案という形で、レーザー距離計という計測ツールがあります。私のイメージでは家の基礎や大きな施設の規模のもので使うといったイメージがあって、20mや30mさらには150mといった商品展開があるようです。最小測定は数㎝から測定可能です。
1万円以下の安価なものでも信頼性は高く、機種によって精度は違うものの誤差は±3㎜~±1.5㎜というのでこのような道具を使って測るというのもアリではないでしょうか。面積の算出もできたり、機種によってはBluetoothでデータを送ることもできます。
ん~、しかしどうでしょう。±3㎜は私からしたら、けっこう大きいですよ。誤差最大6㎜ですからね。安かろう悪かろうはより精細なモノづくりを目指す場合には向かないかもしれません。
とはいえ、より長距離を測れるものは、それなりにいい機種ですから誤差は±1.5㎜。人の手の誤差の範囲ということもできます
いかにも建築現場っていうイメージのものから、
私の目を引いたのはこんなものです
上のメジャータイプよさそうですね。評価もいいし、今後のDIYでもなにかと使えるかもしれません。
まとめ
ディアウォール設置前の天井高の測り方についてお話してきました。
・一般的なコンベックスのテープを曲げて測る方法。
・任意の場所を目印にして分割して測る方法。
・レーザー距離計という提案をしてきました。
記事を書いていて思ったのはやはり、手で直接測る・ひと手間かけるといったことがより精細な結果を生み出すのではないかと考えました。(機械のことは置いておいて)何事においてもそうだなと思います。
ディアウォール設置においては天井高の高さ計測が下準備の一番重要な部分です。正確な天井高で、自信をもって自慢の棚を作りたいですね。
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